作詞・作曲 三浦エミル
編曲 sheeplore

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ニヒルの椅子で

揺られる窓から街灯りが夜を焼いていく
綺麗なその火は旅人の帰りを待ってるみたいに

ぼくらはぼくらの悲しい絵の置き場を忘れてくね
剥がれそうな心を繋ぎ止める針は月の色に

何度も通り過ぎてしまう その答えも遠くなる
間違いだらけのぼくが 掴もうとしていたもの

いつのまにか眠ってた 列車は深い闇を走り続ける
気づいていたんだね 戻れないとしても
ぼくらはどこまでも一緒に

何度も何度も僕の手の中をすり抜けてゆく
今静かな祈りを捧げて 優しい記憶に触れるけど
隣で眠ってるあなたは一体誰なんだろう



Rabbit Hole

読まずに積まれた雑誌と
ディレイする時計の秒針が響いて

意識は深く鍵をかけ
いつでも眠っていたいのに

隙間からそっとふれたりしないで
つまらないものならいらないから

退屈な心が寂しい
理由など作らないで ねぇ

隙間からそっと連れ出してみてよ
大好きな物 思い通りにさぁ

何も捨てずに その意味を知らずに
ねぇかわいいわたしの 愛をもうずっと見捨てないで

何も持たずに その意味を知らずに
ねぇかわいいあなたの 愛を他の誰にもあげないで
こんな狭い部屋に もう置いていかないで




Shangri-la

塞いだ僕ら言葉を紡いで
美しい約束をして

やわらかな君の肌にふれれば
それは残酷な花を降らせてゆく

優しい嘘をついて
何度も理由を重ねて
真っ白い部屋でキスをして
僕らの色が混ざり合った

嫌いな世界は雨に流され
二人 どんな夜も素敵な夢をみていよう

いつか僕らそのドアを開けて
夢の外を知ってくけど

くだらない僕を見破って正してくれよ
笑い飛ばしていつまでも踊っていよう

そして優しい嘘をついて
何度も理由を重ねて
真っ白い部屋でキスをして
僕ら明日に逆らってきた

いつまでも探し続けて
いつまでも旅を続けて
いつまでも話し続けて
いつの日も朝を迎えにゆこう




The City And Its Tower

隔てるような幽明の境界
持たざる理由を正していくように

青い眩暈と耳鳴りが囲む
白い規律と扉のない部屋

突き刺すように支配をしている
翳す声は擬態する狂気で

頭上の窓ガラスに張り付く
蝶の死骸と四角い世界

ここから出して今すぐ 夜が腐ってしまう前に
最果てはきっと美しい 幻覚を運ぶ緑の管

飛び込むように 見送るように
0と1を 繰り返す歪み

死海に立つその塩の柱で
叫ぶ都市を引き摺り下ろしていく

ここから出して今すぐ 夜が腐ってしまう前に
最果てはきっと美しい 幻覚を運ぶ真理の砂




美しい時間

どこへゆこうか 君はいつだって嫌いなことばかりで
正しい世界 選べなくても
僕らのあるべき場所まで 靴を脱いで

やり方はいっそ 二人で決めてしまえばいいんだよ

例えばもしも言葉がなければ うまくいくこともあったろう
新しい世界で 会えないとしても
僕らのあるべき場所へと 傘を持って

最初からきっと ここにはなにもなかったんだ そうだろう

どうして僕らいつも本当の事は言えないままで
解けなくなってく答えを 捨ててしまうのだろう

だけど忘れてゆく 美しいその時間を
君とみたもの 白い部屋の絵や
雨を避けて 話した夢も